ボリビアの犬

2018年05月04日

少し日にちが空いてしまいましたが、ボリビアの野犬・飼い犬事情 その3をお送りします。

今回が、ボリビアの野犬・飼い犬事情は最終回となります。

狂犬病の非常事態宣言!ボリビア第二の都市サンタクルス


2017年にボリビア第二の都市サンタクルスでは、狂犬病の非常事態宣言が発令されました。

前話では、オルーロの町の野犬事情と狂犬病の件について書きましたが、オルーロ以上に狂犬病の数が多いのがこの第二の都市サンタクルスです。

この県都サンタクルスを含む、サンタクルス県はボリビアで一番大きな県で、その面積は日本の国土とほぼ同じ、人口もボリビアの中で一番多い都市です。

このサンタクルス全域での狂犬病数はボリビア一で、特に最近、人にも危険が及ぶ可能性があるということで非常事態宣言が出されました。

状況改善のために、飼い犬に対してワクチンを投与できるように保健局が積極的に活動してます。
ここ何年かでも実際に狂犬病に感染して、亡くなったというニュースを聞くことがあります。

ボリビアの野犬事情を考えてみても、事態がいかに深刻かを物語っています。
少し、郊外の町に行くとたくさんの犬が町を平気で歩いています。
病気の犬
街中の病気の犬

その様子を見るだけでも十分カルチャーショックを受けます。
道で吠えられようものなら、もう犬を見たくないという気持ちにもなります。

きちんと家で犬を飼う。

この文化がボリビアにも根付けば、野犬の数も減るのではないかと思います。
動物、特に犬との向き合い方、愛情の示し方。
犬は放っておけば勝手に大きくなって育ってゆくと考えているボリビア人も少なくありません。
家族の一員として大事に犬を育てるという文化や考え方がボリビアにも浸透してほしいと願うばかりです。

家の外に出されている犬たち (2)

家の外に出されて、徘徊している犬

家の外に出されている犬たち (1)
家の外に出されている、飼い犬

====
いかがでしょうか。

犬は神聖なもの。
可愛い、愛している。。。。
けれども、世話はしない。。。

はたしてそれで可愛がっている、愛しているといえるのか。。。

と、いう気もしますね。
狂犬病の蔓延も招き、あまり野良猫は見かけないボリビアでも、現在では、野良猫にも狂犬病の感染がみられるということです。

社会問題化している狂犬病。
もしかすると国際協力が必要なレベルまで深刻になってきているのかもしれませんね。

引き続き、調べて行きたいと思います。

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samarsdoor at 22:28コメント(0)

2018年04月26日

ボリビアの野犬・飼い犬事情 その2をお送りします。

ボリビア全土で野犬の問題がある

ボリビア全土で、野犬の問題があります。

ボリビア人は犬を放し飼いにする傾向があります。
インディヘナの風習が野犬を増加させている見方もありますが、犬をきちんとしつけておらず、家の敷地内から外へ出ることに対してボリビア人は何とも思っていません。

ボリビア人は、犬を大変可愛がりますが、きちんとした世話をすることはあまりなく、もし、死んでしまったり、いなっくなってしまっても、『またもらえばいいや』という程度にしか考えていない方が多いようです。

都市部の中心地などでは、さすがに野犬を見かけることはほとんどありませんが、都市部から郊外に行くと、犬の数は増えてきます。

郊外の家は、日本の家のようにきちんと壁や柵によって囲まれた家というのは少ないです。
たいていの家は、『木の杭を打ち込んで、そこに鉄条網を張って家の仕切りを作る』というもので、門や柵のない家がほとんどです。

ですから、飼い犬は、外に自由に出放題です。
家の敷地内から出ることのないようにしつけられている犬もいますが、大多数は家から自由に出歩きします。
そして、道で通行人を見つけると吠えてくる犬も多いです。
彼らにとってはそこが自分のテリトリーになるからです。
町を自由に出歩く飼い犬が、野犬化している状況がよく見られます。

また、一種の社会問題だと思うのですが、ボリビアでは、家の前にゴミを袋詰めにして捨てます。
そのゴミを野犬が食い散らかすことがあります。
トイレで拭いた紙もボリビアではゴミ袋に集めて捨てるので、その糞尿が混じったようなゴミが町中に散らばることがあります。

実際に風が強い日などは、それらのゴミが混じった砂埃を吸い込むことで体調を崩すボリビア人もいます。

また、地域によっては飼い犬に餌をあえてあげず、ストレスを与えるやり方で、犬を飼う家庭もあります。
泥棒対策として、飼い犬をあえて凶暴にしておくことでセキュリティ対策としているようです。

飼い主から放置されて、餌を求めて町をさまよう犬も見かけます。
ガリガリに痩せ細り、毛は剥げていて明らかに病気なっている犬も見かけます。
ボリビアはまだまだ途上国ですが、ペットの飼い方、飼い犬に対する扱い方という点でもまだまだ発展途上だと言えるかもしれません。

======
いかがでしょうか?

ボリビアでは、本当に可愛がっているのか、可愛いと思っているのか。。。。
少し疑問に思うような飼われ方をしている犬が多いのが多いようです。

その3では、この放し飼いによる狂犬病の蔓延の問題などについてご紹介します。

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samarsdoor at 07:55コメント(0)

2018年04月18日

マレーシアのペット事情を5回ほどお送りしてまいりましたが、マレーシアの記事はいったんお休みとして、南米の国へお散歩に出てみたいと思います。

今回、お届けするのは、南米ボリビアの野犬・飼い犬事情 その1 です。

ボリビアという国自体が、あまり日本にはなじみのない国ですね。

ボリビアってどんな国?

まずは、ボリビアの概要からお伝えします。

南米大陸のほぼ真ん中に位置する海のない内陸国ボリビア。
日本から見て、地球の裏側に位置するこの国は、日本から最も遠い場所とも言われています。

南米大陸といえば、公用語がブラジルはポルトガル語で、ほかの国はほぼすべてスペイン語という背景があります。
つまり、ヨーロッパのポルトガルとスペインの植民地であった歴史を持っています。
南米のボリビアも同じように、スペインに侵略された歴史を持ち過去には植民地でした。

首都ラパスや第二の都市サンタクルス、憲法上の首都であるスクレなどは、スペイン統治時代の名残を建造物などから垣間見ることができます。

また、ボリビアのインディヘナと呼ばれる先住民族の文化も、スペインの風に負けることなく現代まで色濃く残っています。

ボリビアは南米の中でも特に先住民族の割合が多い国としても知られます。

この先住民族の存在こそが、ボリビアの野犬事情に大きくかかわるカギとなります。

もしかしたら、ボリビアは南米の中でも特に野犬に対して寛容な国といえるかもしれません。そこには、先住民族のある文化が関係しています。

犬は神聖な生き物!決して傷つけてはいけない

ボリビアはアンデス山脈に沿った山岳地帯と、アマゾンのジャングルに囲まれた熱帯地方と大きく2つの場所に分けられます。
そのうち、特にインディヘナ、先住民族が住む地域は山岳地帯です。

首都ラパスは標高3800m、そしてオルーロという町は標高3300m。
特に、このオルーロという山岳地帯にある町で野犬の問題が深刻化しています。

このオルーロにはたくさんのインディヘナが住んでいます。

インディヘナにとって犬は神聖な生き物。

決して傷つけてはいけません。

ですから、放し飼いにされた飼い犬が町を出歩いていて、通行人を嚙んだとしても、たとえ明らかに病気の犬がいたとしても、その犬を邪険に扱ったりしてはいけないという風習があります。

先日のマレーシアとは真逆ですね。

また、オルーロでは保険局の発表によると、14万匹の犬がいるとされ、3人に1人が犬を飼っているという状況の様です。

町中でも、自由に出歩く犬たち。
それだけでも旅行者や一般の人にはストレスですが、狂犬病の発症が2017年には、2007年以来最多となったというニュースも取り上げられました。

オルーロで見つかった狂犬病件数は130件にも上るそうです。

狂犬病は人間にも感染し、発症すれば致死率100%の危険な病気です。
国も、犬にワクチンを投与する機会を与えるなど努力を続けていますが、このオルーロは先住民族の犬に対して寛容な風習があるために、野犬の増加が後を絶ちません。

いつも、このオルーロでは、犬に気を付けたほうがいいとボリビア人はよく言います。

最近では、狂犬病数の増加に伴って行政も積極的に警鐘を鳴らしています。

もし、日本からボリビアのオルーロを観光しようと考えておられる方は、野犬に十分注意されることをおすすめします。

町を歩く犬たち

街を徘徊する犬たち(野犬だけでなく、放し飼いの飼い犬も含まれます)


===
いかがでしょうか

ざっと、ボリビアの概要と、犬との関係をご紹介しました。
犬を大切にするあまり、狂犬病が社会問題となっているのが、ボリビアの現状です。

次回は、この狂犬病の蔓延についてご紹介いたします。

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samarsdoor at 16:23コメント(0)
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