2018年07月09日
タイのペット事情 その1
アジアに戻って、タイのペット事情をお届けします。
タイからの旅行者の方も増え、また、日本からタイへ旅行へ行く方も多くあると思いますが。。。
さて、タイはどのようなペット事情を抱えているのでしょうか?
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動物にも優しい微笑みの国タイ
微笑みの国
といわれるタイですが、タイとはどのような国なのでしょうか。
まずは軽く概要からお話します。
タイは、敬虔な仏教徒が国民の約90%を占めています。
そして、殺生をしないという仏教の教えも大きく影響し、タイでは日本のような犬猫の殺処分はありません。
タイの仏教は上座部仏教(小乗仏教)で、日本の大乗仏教とは異なりますが、共通点もたくさんあります。
輪廻転生(りんねてんしょう)という生命観は共通です。
命あるものは、現世での徳によって、次の生を得る。
徳が高ければ豊かな人間として生まれ変わり、逆ならば畜生としての生活を送ることになる。
タイの人はこの輪廻転生を深く信じています。
ですから、生きているうちに徳を積む行い(タイ語でタンブン)をたくさんします。
恵まれない動物を助けることもタンブンです。
捕らえられた鳥や魚を放してあげることも頻繁に行われます。
野良猫野良犬の世話も徳を積む行為?
飼い主のいない動物にエサをあげることもタンブンになります。
日本では問題になっている野良猫にエサをあげることも、徳を積む行為とみなされます。
おかげで、ノラちゃんたちは、幸せな生活を送っているようです。
タイのお寺には黒猫ちゃんが多いので、理由を聞くと、タイの人は黒猫を好まないので、エサをもらう機会が少ない黒ちゃんたちは、お寺に集まってくるのだそうです。
なぜでしょう?
信仰心の厚いタイの人は、托鉢(たくはつ、食べ物などの寄進を受けるためお坊さんが街を回ること)以外にもお寺にたくさんの食べ物を寄進します。
お坊さんには精進料理というイメージがありますが、タイのお坊さんは頂いた食事はすべてありがたく頂くことになっています。
お肉が入っていても頂きます。
お坊さんは一日一食で正午以降は食事ができません。
当然食事は余ります。
それをありがたく頂くのが、猫ちゃんたちです。
この場合、色が黒くても差別されることはありません。
それで、外では恵まれない黒ちゃんの割合が多くなるようです。
お寺では、猫だけでなく飼えなくなった犬も引き取っているようです。
飼えない犬をお寺で飼ってもらう
という人も多くいるのだそうです。
タイは動物にも優しい国
でしょうか???
本当にそうでしょうか?
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いかがでしたか
野良猫や野良犬にエサをあげることで徳を積み、来世、また人に生まれ変わる??
イスラム教でも施しの思想がありますので、ちょっと近い感覚もあるのでしょうか?
次回は、ペット事情を狂犬病の問題を交えてお送りします。
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